暑い日にエアコンをつけた瞬間、モワッとしたカビ臭さを感じたことはありませんか。
私も真夏に電源を入れた直後、思わず窓を開けてしまうくらいの臭いに驚いたことがあります。

実はこの臭いを消すために、自分で洗浄スプレーを使うと逆に危険なケースがあります。今回は臭いの原因と、安全な対策・NGな対策を整理しました。
・市販の洗浄スプレーを使おうか迷っている方
・自分でできる対策と業者に頼むべき対策の違いを知りたい方
エアコンのカビ臭は「内部の水分」が原因

エアコンのニオイの多くは、内部に生えたカビが原因です。冷房や除湿で運転すると、室内機の中の熱交換器(フィン)で水分が発生し、ドレンパンという水受けに溜まります。
この水分がすぐに乾かず、部屋のホコリや汚れを栄養にして、フィンの奥でカビが繁殖してしまいます。フィルターだけ掃除しても、この内部のカビまでは取り除けないのが厄介なところです。
市販の洗浄スプレーは「発火事故」のリスクがある
カビ臭いなら洗浄スプレーで内部を洗ってしまいたくなりますが、これは推奨されていません。
NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2015年度から2019年度までの5年間で、誤った内部洗浄が原因のエアコン火災事故が20件発生しています。洗浄液がエアコン内部の配線端子部分に付着すると、トラッキング現象と呼ばれる異常発熱が起き、発煙・発火につながるおそれがあるためです。

エアコンの取扱説明書にも「誤った洗浄液の選定・使用方法で内部洗浄を行うと発煙・発火のおそれがある」と書かれています。
カビを取りたい一心で自己流の洗浄をするのは避けた方が良さそうですね。
特に、消毒用アルコールや漂白剤を薄めて使う自己流の洗浄も、同じ理由でNITEが注意を呼びかけています。「効きそうだから」と身近な薄め液を使うのは避けましょう。
自分でできる安全な対策
内部のスプレー洗浄は避けたいですが、自分でできる対策もあります。

- フィルターは2週間に1回を目安に掃除機でホコリを吸い取る(ホコリが厚くなるほどカビの栄養になり、風量も落ちる)
- 冷房・除湿を使った後は、送風運転を1時間ほど続けて内部を乾かす
- フィン(送風口の奥)のホコリは、水や洗剤を使わず乾いたブラシでかき出す
- 内部の奥まで生えたカビは、無理に自分で洗おうとせず専門業者に相談する
冷房や除湿の運転後は、エアコン内部に湿気がこもった状態になっています。運転を止める前に送風運転へ切り替えて1時間ほど風を通しておくと、湿気が原因のカビの発生を抑えられます。機種によっては、これに近い「内部クリーン」機能が付いていることもあるので、お使いの機種の説明書も確認してみてください。
送風口の奥のフィンにたまったホコリは、水や洗剤を使わず、フィンの隙間に沿わせて使うクリーナーブラシで優しくかき出すだけでも見た目がきれいになります。あくまで表面のホコリを取るための道具なので、フィンの奥や内部の部品を強くこすらないよう、力を入れずに使ってください。

送風運転はエアコンの電気代もそれほどかからないので、我が家では冷房を切る前の習慣にしています。
臭いが取れないときは業者に相談する

フィルターや送風口の手入れを続けても臭いが取れない場合、カビは内部のフィンの奥や、分解しないと届かない場所まで広がっている可能性があります。
ここまで進んだカビは、家庭用の道具では安全に取りきれません。エアコンクリーニング専門、エアコンクリーニング清風のような専門業者に分解洗浄を頼むと、発火のリスクなく内部の奥まできれいにしてもらえます。
「自分でどこまでやっていいか分からない」というときの目安は、フタを開けて手が届く範囲だけにすると良いかと思います。それ以上の分解や内部への薬剤の使用は、業者に任せるのが安心です。
まとめ
- エアコンのカビ臭は、冷房・除湿時に内部で発生する水分が原因
- 市販の洗浄スプレーは、内部の配線に付着すると発火事故につながるおそれがあり注意が必要(NITEの報告で誤った内部洗浄による火災が5年間に20件)
- フィルター掃除・送風運転での内部乾燥・乾いたブラシでのフィン清掃は自分でできる安全な対策
- 内部の奥まで生えたカビは、無理せず専門業者の分解洗浄に相談する
りんねのひとこと

臭いを消したい気持ちが先に立って自己流で頑張ってしまいがちですが、電装部分に関わるところだけは命にかかわるので無理をしないと決めています。安全第一で、できる範囲のお手入れを続けたいですね。
エアコンの電気代が気になる方は、こちらのシミュレーターもあわせてご覧ください。

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