「打ち水をすると涼しくなる」と、子どもの頃に聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。玄関先や庭に水をまく、昔ながらの暑さ対策です。
ただ、実際にやってみると「思ったほど涼しくならない」と感じたことはありませんか。私も真夏の炎天下で試してみて、あまり効果を感じられなかった経験があります。

実は打ち水の効果は、まく時間帯によって大きく差が出ることがわかっています。今回は涼しくなる仕組みと、効果が出やすいタイミングを整理してみました。
・打ち水を試したけどあまり涼しくならなかった方
・エアコンだけに頼らず涼を取り入れたい方
打ち水で涼しくなるのは「気化熱」のおかげ

打ち水で涼しさを感じられる一番の理由は、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う「気化熱」という現象です。
地面や外壁にまいた水が蒸発する際、その場所の熱を奪っていくため、地表面の温度が下がります。実証実験では、打ち水によって室温が1〜3℃下がり、冷房の消費電力を10〜30%程度減らせたという報告もあります(実験環境や条件によって効果の出方は変わります)。

汗が肌の表面で蒸発して体を冷やすのと同じ仕組みですね。以前ご紹介した「熱いお茶で涼しくなる」という話も、実はこの気化熱が鍵になっていました。
「昼にやると逆効果」と言われるのはなぜ?
気温が高く日差しの強い日中に打ち水をすると、まいた水がすぐに蒸発してしまい、涼しさが長続きしません。
それだけでなく、蒸発した水分によって周囲の湿度が一時的に上がり、かえって蒸し暑さを感じやすくなることもあります。もともと湿度が高い日本の夏は、この逆効果を感じやすい条件がそろっていると言えます。
打ち水の効果を狙うなら、気温が上がりきる前の朝、または気温が下がり始める夕方が向いています。日差しの強い日中は避けるのがポイントです。
打ち水の正しいやり方
効果を出しやすくするために、押さえておきたいポイントをまとめました。

- 気温が上がる前の朝、または気温が下がり始める夕方にまく
- 一度に大量にまくより、少量を数回に分けてまいた方が蒸発が続き効果が長持ちする
- 玄関先やベランダ、庭など、直射日光が当たりやすい場所にまくと効果を感じやすい
- お風呂の残り湯や溜めた雨水を使えば、水道代をかけずにエコに実践できる

すでに汗だくで体調がすぐれない、熱中症が疑われるといったときは、打ち水を試すより先に涼しい場所へ移動して水分・塩分をとってくださいね。
まとめ

- 打ち水は「気化熱」の仕組みで、実際に地表の温度を1〜3℃下げる効果が確認されている
- ただし気温の高い昼にまくと蒸発が早く終わってしまい、湿度上昇でかえって蒸し暑くなることもある
- 効果を狙うなら、気温が上がる前の朝か夕方に、少量を数回に分けてまくのがコツ
- すでに体調が悪い・熱中症が疑われるときは、打ち水より先に涼しい場所への避難と水分補給を優先する
りんねのひとこと

私は夕方に帰宅したら、玄関先に打ち水をするようにしています。
一気に涼しくなるわけではありませんが、水が蒸発するときのひんやりした空気を感じられるので、エアコンの設定温度を1〜2℃上げても意外と平気になった気がしています。
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