「暑い日ほど、熱いお茶を飲むと涼しくなる」という話を聞いたことはありませんか。
直感的には「暑いのに熱い飲み物を飲んだら余計に暑くなりそう」と思ってしまいますよね。
私も最初に聞いたときは半信半疑でした。

今回は「体を冷やす仕組み」に着目して、この話が本当かどうかを整理してみました。
・夏の暑さ対策のバリエーションを増やしたい方
・冷たい飲み物ばかりで胃腸が疲れ気味の方
体を冷やしているのは「汗」そのもの
暑いときに体温を下げる仕組みとして一番大きな役割を果たしているのは、実は汗です。
汗が肌の表面で蒸発するとき、まわりから熱を奪っていきます。これを「気化熱」と呼びます。

打ち水をすると涼しくなるのと同じ原理ですね。
熱い飲み物を飲むと、体は「体温が上がった」と感じ取って、汗の量を増やして体温を下げようとします。
この「汗をかいて、それが蒸発して冷える」という一連の流れが、熱い飲み物で涼しくなると言われる理由です。
冷たい飲み物の「涼しさ」との違い

もちろん、冷たい飲み物にも涼しさを感じる効果はあります。
ただしそれは、口や喉を通るときに感じる、どちらかというと一時的な「ひんやり感」に近いものです。
体の内側からじわじわと熱を逃がしていく汗の仕組みとは、涼しさの種類が少し違うと考えるとわかりやすいと思います。
効果が出やすい場面・出にくい場面

この「熱い飲み物クールダウン」は、どんな状況でも同じように効くわけではありません。
汗が蒸発することで初めて冷却効果が生まれます。
そのため、日本の蒸し暑い夏のような時期は湿度が高く汗が乾きにくいことから、汗が蒸発しづらく効果を感じにくいこともあります。
逆に乾燥した環境や風通しのよい場所では、汗がすっと蒸発しやすく効果を実感しやすいと言えます。
また、すでに汗をたくさんかいて水分が足りていない状態のときに、あえて熱い飲み物で発汗を促すのは逆効果です。

脱水や熱中症が疑われるときは、体を冷やす仕組みを試すより先に、冷たい水分と塩分の補給を優先してください。
脱水・熱中症が心配なときの応急セルフケアは、経口補水液の手作りレシピや、保冷剤・凍らせたペットボトルを使った体の冷やし方も参考にしてください。
試すときのポイント
- やけどするほど熱い必要はなく、常温より少し温かい程度でも十分
- 風通しのよい場所や、扇風機の風が当たる場所で試すと、汗の蒸発が進みやすい
- 脱水・熱中症が疑われるときは、無理に熱い飲み物を試さず冷たい水分を優先する
まとめ
「暑い日に熱い飲み物を飲むと涼しくなる」という話は、汗の気化熱という仕組みで説明できる、根拠のある話でした。
ただし、湿度が高い日や、すでに脱水気味のときには向きません。
あくまで暑さ対策の選択肢のひとつとして、状況に合わせて冷たい飲み物と使い分けるのがよさそうです。

りんねのひとこと

冷たい飲み物ばかり飲んでいると胃腸が疲れてくることがあります。
私は朝や室内にいるときは温かいお茶、外出時は冷たい飲み物というふうに使い分けています。
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