夏本番になると、テレビやSNSで「経口補水液」という言葉をよく見かけるようになります。
熱中症や夏バテで軽い脱水気味のとき、水よりも早く体に水分が吸収されると言われている飲み物ですが、いざ買いに行こうとすると「今日はコンビニに売っていない」「常備しておくには地味に値が張る」ということもありますよね。

実は経口補水液、水と砂糖と塩さえあれば家でも作れるんです。
今回の記事では、経口補水液を家庭で手作りする方法をお伝えします。
「なぜこの配合なのか」という理由まで、身近なモノを使った生活の知恵として解説します。
・いざという時のために作り方を知っておきたい方
・スポーツドリンクとの違いが気になる方

まずは、あらかじめお伝えしておきたいことがあります。
この記事で紹介するのは、あくまで軽い水分不足のときの応急的なセルフケアです。
吐き気が続く、意識がぼんやりする、水分を受け付けないといった症状があるときは要注意です。
手作りの経口補水液で様子を見ようとせず、早めに医療機関を受診してください。
用意するもの
材料は、どの家庭にもありそうなものばかりです。
- 水:1L
- 砂糖:大さじ4と1/2(約40g)
- 塩:小さじ1/2(約3g)
- レモンまたはカボスの果汁:お好みで少々(風味付け・なくてもOK)

特別な道具もいりません。計量スプーンとペットボトルか水筒があれば十分です。
正確に計量できるか不安な場合は、大さじ・小さじが一体になった計量スプーンを1本キッチンに置いておくと、いざというときにも配合をきっちり量れて安心です。
作り方

手順は3つだけです。
- 水1Lに砂糖40gを入れてよく混ぜ、溶かす
- 塩3gを加えて、さらによく混ぜる
- お好みでレモンまたはカボスの果汁を数滴加えたら完成
これだけです。冷蔵庫で冷やしておくと、より飲みやすくなります。
なぜこの配合なのか?黄金比の理由
「水1Lに対して砂糖40g・塩3g」という配合は、適当に決められた数字ではありません。
世界保健機関(WHO)が示す経口補水液の考え方では、水分の吸収スピードを上げるために、塩分(ナトリウム)と糖分(ブドウ糖など)が近い比率になるよう設計するのが望ましいとされています。
今回のレシピで使う砂糖(ショ糖)も、体の中でブドウ糖に近い働きをする糖分の一種です。

水だけをたくさん飲んでも、実は体への吸収はそこまで早くありません。
小腸の壁には、ナトリウムとブドウ糖を”セットで”取り込む仕組みがあります。
いわば、ブドウ糖が改札を通るときにナトリウムも一緒に通してもらえるようなイメージです。
この2つが適切な比率でそろっているときに、水分の吸収がもっとも効率よく進むと考えられています。
塩だけ・砂糖だけを溶かした水よりも、この2つを一定のバランスで組み合わせた水の方が体に染み込みやすい、というのが経口補水液の基本的な考え方です。

スポーツドリンクとの違い
「それってスポーツドリンクと同じじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
大きな違いは、塩分と糖分のバランスです。
スポーツドリンクは運動中に飲みやすいよう糖分がやや多めで、塩分は経口補水液より控えめに作られています。
一方、経口補水液は「脱水した体にすばやく水分を届けること」を優先しています。
そのため糖分は控えめ、塩分はやや多めというバランスになっています。

「運動の水分補給にはスポーツドリンク」「脱水気味のときには経口補水液」というふうに、目的で使い分けるとよさそうですね。
手作りするときの注意点
身近なモノで作れて便利な反面、いくつか知っておきたい注意点もあります。
- 作ったその日のうちに飲み切る(常温保存すると雑菌が繁殖しやすいため)
- 飲みすぎない(塩分・糖分のとりすぎにつながるため、あくまで水分補給が必要なときだけ)
- 家庭では市販品のようにカリウムなどの成分量を細かく調整できないため、応急的なセルフケアとして考える
- 症状が重い、水分を受け付けない場合は、無理せず医療機関を受診する
まとめ
今回は、水・砂糖・塩という身近なモノを使って、経口補水液を家庭で安く手作りする方法をお伝えしました。
ポイントは、水1Lに対して砂糖40g・塩3gというバランスです。
この比率で塩分(ナトリウム)と糖分(ブドウ糖)がそろうことで、水だけを飲むよりも水分の吸収がスムーズになると考えられています。
ただし、あくまで軽い脱水への応急的なセルフケアです。症状が重いときは無理せず病院へ、というのを忘れないようにしたいですね。

りんね☆のひとこと

私は夏場、外出前にこの配合をボトルに仕込んでおくことがあります。
買い忘れて困ることがなくなったので、覚えておいて損はない知恵だと思います。
身近なモノで生活を快適にする工夫は、他にも紹介しています。夏や冬の困りごとがあれば、あわせてご覧ください。


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