毎月のように分配金が振り込まれて、そのお金で好きなことをして暮らす——そんな「分配金生活」に憧れる方は多いですよね。
このブログでは、決算月のちがうJ-REIT ETFを組み合わせて受け取り月を増やす方法をこれまで紹介してきました。実は「2・5・8・11月」に分配金がもらえる銘柄は、以前紹介したNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(NFJ-REIT)(1343)で既にカバー済みです。
今回紹介する「iシェアーズ・コア Jリート ETF」、証券コード1476も、実は同じ2・5・8・11月に分配金がもらえる銘柄。つまりiシェアーズ・Jリートは「新しい月を埋める」銘柄ではなく、NFJ-REITと同じ枠を狙える、もう1つの選択肢です。運用会社も信託報酬も規模も違うので、どちらを選ぶか・両方持つ意味はあるのかを比べてみました。

「iシェアーズ・Jリートを足せば受け取り月が増える」わけではなく、2・5・8・11月の枠はNFJ-REITで既に埋まっています。今回はNFJ-REITとの比較が主役です。
・NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)との違い・コスト差を知りたい方
・iシェアーズ・コア Jリート ETFの分配金・利回り・振込月を知りたい方
iシェアーズ・コア Jリート ETF(1476)とは
そもそもJ-REITとは
REIT(リート)とは、投資家から集めたお金で複数の不動産を購入する投資信託です。その家賃収入や売却益が投資家に分配される、不動産に特化した仕組みですね。運用のプロが物件を厳選し、分散投資でリスクを抑えています。特に日本の不動産を対象としたものをJ-REITと呼びます。

不動産投資は高額で手が出しにくいですが、REITなら少額から”大家さん気分”で不動産に投資できます。
また、ETFとは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と訳され、“取引所に上場し、リアルタイムで取引できる銘柄“のことを指しています。
iシェアーズ・JリートはどんなETF?
iシェアーズ・Jリートは、東京証券取引所に上場するJ-REIT全体の値動きを示す「東証REIT指数(配当込み)」に連動することを目指すETF(上場投資信託)です。運用しているのは世界最大級の資産運用会社ブラックロック・ジャパンで、純資産総額約3,946億円(2026年5月時点)という規模の大きさが特徴です。
分配金の基準日は2・5・8・11月。これまで紹介してきたNFJ-REITと同じ枠で、他に紹介した銘柄2556・1595(1・4・7・10月)や1488・1597(3・6・9・12月)とはまた別に、1343の代替・競合の関係になります。
iシェアーズ・Jリートに関する情報
そんなiシェアーズ・Jリートの基本情報は、下記のとおりです。
| 証券コード | 1476 |
| 名称 | iシェアーズ・コア Jリート ETF |
| 連動する指数 | 東証REIT指数(配当込み) |
| 運用会社 | ブラックロック・ジャパン |
| 株価(2026年7月25日時点) | 約1,927円 |
| 1口あたりの配当(5月度) | 23円 |
| 分配金利回り | 約4.72% |
| 信託報酬(税込・年率) | 0.165% |
| 権利獲得日 | 2,5,8,11月の各9日 |
| 売買単位 | 1口 |
分配金利回りは、直近1年の分配金91円 ÷ 株価約1,927円で約4.72%と計算しています。
株価は日々変動するため、実際に検討する際はご自身で確認する時点の株価と分配金実績で計算し直すことをおすすめします。
| 決算日 | 分配金 |
| 2026/05/09 | 23.0円 |
| 2026/02/09 | 24.0円 |
| 2025/11/09 | 23.0円 |
| 2025/08/09 | 21.0円 |
| 2025/05/09 | 20.0円 |
なお、分配金は毎回同じ額ではなく、家賃収入などによって変動します。
とくに他のJREIT銘柄は月ごとに大きく変動するのですが、この銘柄は1口あたりおおむね20円前後で安定している様子が分かります。
同じ2・5・8・11月のNFJ-REITと比べてみた
iシェアーズ・JリートとNFJ-REITは、分配月が完全に同じ「2・5・8・11月」タイプです。だからこの2本を両方持っても、分配を受け取れる月は増えません。まずは正直に、2本を並べて比較してみます。
| 1476(iシェアーズ) | 1343(NEXT FUNDS) | |
| 運用会社 | ブラックロック・ジャパン | 野村アセットマネジメント |
| 信託報酬(年率) | 0.165%(税込) | 0.1705%(税込) |
| 分配金利回り | 約4.58%(2026年7月時点) | 約4.59%(2026年7月時点) |
| 純資産総額 | 約3,946億円 | 約5,508億円 |
| 分配月 | 2・5・8・11月 | 2・5・8・11月 |
| 売買単位 | 1口 | 10口 |
信託報酬(保有中ずっとかかるコスト)は1476の方がわずかに低く、直近の分配金利回りはほぼ同額という結果でした。
純資産総額は1343の方が大きく、東証REIT指数連動ETFの中でも代表的な銘柄の1つです。日々の取引量が多いほど、売買時の価格差(スプレッド)が生まれにくいというメリットもあります。

規模重視なら1343が優れていますが、利回りがほぼ同額なので、信託報酬が低めの1476の方を選んでおけば良いかなと感じます。
運用会社を分けておきたい方は、あえて両方を少しずつ持つという考え方もあります(ただし分配月は増えません)。
分配金の振り込み月はいつ?
1476の分配金は、2・5・8・11月の各9日が基準日です。ここで分配金を受け取る権利が確定し、実際に証券口座へ振り込まれるのは、そこからおおむね1か月〜1か月半ほど後になります。
たとえば5月9日が基準日なら、実際の入金は6月中旬〜下旬ごろ、というイメージです。1343の基準日(各10日)とは1日ずれているだけで、実質ほぼ同じタイミングと考えて良さそうです。
既存ラインナップと組み合わせる場合
当ブログでは、決算月のちがうJ-REIT ETFを組み合わせて分配を受け取る月を増やす方法を紹介してきました。組み合わせる銘柄は2・5・8・11月のNF・東証REIT指数(1343)、1・4・7・10月のOne ETF(2556)・NZAM(1595)、そして3・6・9・12月のiFreeETF(1488)・MAXIS(1597)です。この組み合わせで、基準日ベースで1月から12月まで、すべての月でどこかしらの分配金の権利が確定する形になります。詳しい組み合わせ方は、こちらの記事にまとめています。

この組み合わせの中で、NFJ-REITの代わりにiシェアーズ・Jリートを選ぶという使い方ができます。分配を受け取れる月は変わりませんが、信託報酬をわずかに抑えたい方や運用会社を分散させておきたい方には選択肢になります。それぞれの銘柄は、以下の記事でも詳しく紹介しています。






ただし、実際に証券口座へ振り込まれるのは基準日から1〜1.5か月ほど後になるため、「振り込まれる月」で見ると多少前後します。分配金カレンダーを作るときは、基準日ではなく実際の入金予定月で並べてみることをおすすめします。
「毎月いくら受け取れるようになりたいか」から逆算して必要な口数を考えたいときは、シミュレーターも役立ちます。
まとめ
今回は、東証REIT指数(配当込み)に連動するJ-REIT ETF「iシェアーズ・コア Jリート ETF」(1476)を、既に紹介済みのNFJ-REIT(1343)と比較しながら紹介しました。
- iシェアーズ・Jリートの分配月は2・5・8・11月で、既に紹介済みのNFJ-REITと完全に同じ枠。2本を両方持っても分配を受け取れる月は増えない
- 信託報酬はiシェアーズ・Jリートがわずかに低コスト。
- 分配金利回りは算出時点ではほぼ同額(比較時点の株価差に注意)。
- 純資産総額はNFJ-REITの方が規模が大きい
「コストを少しでも抑えたい」という方にはiシェアーズ・Jリートも選択肢になりますが、「2・5・8・11月に分配がもらえる銘柄を新しく探している」という方には、既に本記事で紹介済のNFJ-REITが同じ役割を果たしていることを知っておいてもらえればと思います。
こうしたコツコツ型の資産形成は、税制優遇のあるiDeCoとも相性が良いです。手数料の安さで選ぶなら、松井証券の口座開設もあわせて検討してみてくださいね
。
また、配当や優待は自分でも調べられますが、決算・増配・減配・優待の新設や変更といった最新の動きを一つずつ追いかけるのは、けっこう手間がかかります。プロが厳選した銘柄情報も参考にしながら投資先を考えたい方は、株情報サービス「旬の厳選10銘柄」をのぞいてみるのも一つの手です(※投資は最終的にご自身の判断・自己責任で)![]()
りんねのひとこと

1343を紹介したときは「これでJ-REIT投資の入り口ができた」という気持ちでしたが、同じ枠を狙える銘柄がこんなにあるとは思っていませんでした。運用会社ごとに信託報酬や規模がちゃんと違うので、比べてみると新しい発見がありますね。
書籍での勉強もおススメです。
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