すかいらーくといえば、ガストや夢庵、バーミアンといった有名なチェーンレストランを複数運営している東証一部企業ですね。
株主優待として、すかいらーくグループの各レストランで利用可能な優待カードを手に入れることができるので投資家達からの人気も絶大。
人気ランキングでも上位の優待です。
今回は、そんなすかいらーくの株について解説します。
・すかいらーくグループの株について知りたい方
・すかいらーくグループのお店で食事をすることが多い方
この記事を読んでいただくことで、株主優待の内容や配当金について理解することが出来ます。
なかなか魅力的な銘柄だと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
すかいらーくグループって?
全国約3,100店舗という規模数を活かした食材調達や自社セントラルキッチンでの生産、自社物流システムによる全国どこでも毎日配送できるシステム等、独自のサプライチェーンである経営資源を最大限に活かしています。
台湾やマレーシアにも事業を展開していてまさに世界規模の企業です。
業績を確認
株としておススメなのはわかったけど、業績は大丈夫なのか。
気になる方もいるかと思いますので、すかいらーくの業績について解説します。
2021年度は新型コロナウイルスの影響を大きく受けて店内飲食の売上高は低下した一方で、デリバリーやテイクアウトは需要が大きくなったため、前年比より売上を伸ばして黒字となっています。
未だに影響を受けているようですが、徐々に売上高や営業利益も拡大すると見込まれます。
コロナの影響で売り上げは間違いなく減少傾向でありましたが、まだまだ資本や純資産などから見るに全体的に問題ないとも思っています。
店舗数についても儲からない店舗は畳んで、儲かる店舗に集中投資し余計な損失を減らすという経営陣の判断も良かったのかもしれません。
2020年度は営業利益が赤字だったり、配当が無配になったりで株価も低下しまくりでした。
2021年度は黒字に持ち直したほか、配当金も復活したので徐々に企業としての元気を取り戻しつつあるように思います。
株価情報
気になる株価ですが、2022年6月15日現在は1株当たりの価格は1,600円を下回りますので、100株保有ですと約16万円、1,000株保有だと約160万円の投資が必要となります。
後程紹介する株主優待カードを考えると、コスパとして良いのはやはり100株ですが、手頃な株価なため、300株保有も視野に入れて良いかもしれません。
すかいらーくグループのお店を普段から利用する方ならば、1,000株購入して半年毎に1.7万円分の優待カードを手に入れるのもアリですね。
1株あたりの株価(2022年6月15日時点) | 1,573円 |
1株あたりの配当(年間合計) | 6円 |
株主優待取得に必要な最低株数 | 100株 |
売買単位 | 100株 |
配当利回り(配当÷株価) | 0.38% |
配当金権利獲得日 | 12月末 |
株主優待権利獲得日 | 6月末, 12月末 |
現時点では12月末時点の配当金は1株当たり6円になる予想です。
配当金だけで計算すると配当利回りが低いですが、例えば100株保有による2,000円分の優待カードを考慮すると、100株保有時の総合配当利回りが1.65%になります。
それでも低めですので、配当金狙いで投資するのは向いていません。
すかいらーくグループのお店でよく食事をする方が株主優待をもらうために保有する銘柄になりそうです。
株主優待の内容
すかいらーくは毎年6月もしくは12月末日時点の株主名簿に記載された100株以上を保有する株主に優待カード(年2回)をプレゼントしています。
このカードは会計金額(税込)からカード残高の範囲で500円単位で割引利用が可能で、テイクアウトでも利用できます。
*ただし、宅配では利用できません。
自社グループが経営している下記のレストランで使用できます。
全国的に存在するので使い易いのも大きな特徴です。
- ガスト
- バーミヤン
- ジョナサン
- しゃぶ葉
- 夢庵
- ステーキガスト
- グラッチェガーデンズ
- 藍屋
- 魚屋路
- chawan
- 三〇三
- ゆめあん食堂
- とんから亭
- から好し
- むさしの森珈琲
- La Ohana
- グランブッフェ
- フェスタガーデン
- パパゲーノ
- 點心甜心
- エクスブルー
- じゅうじゅうカルビ
- トマトアンドオニオン
すかいらーくグループのHPより抜粋
カードの有効期限はこれまで12カ月だったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言などの自治体からの要請を考慮し、18カ月まで延長されております。
大変嬉しい変更点です。
でも忘れないように早めの利用がお勧めです。
全国に存在する自社グループが経営している店舗で使用可能!
株主優待カードの金額は?
すかいらーくグループの株主優待カードは持ち株数に応じて額面の金額が異なります。
保有株式数 | 年間での受取総額 | 半期毎の受取金額 |
100株~299株 | 4,000円 | 2,000円相当 (2,000円カード) |
300株~499株 | 10,000円 | 5,000円相当 (5,000円カード) |
500株~999株 | 16,000円 | 8,000円相当 (3,000円カード + 5,000円カード) |
1,000株以上 | 34,000円 | 17,000円相当 (2,000円カード + 5,000円カード×3) |
以前の優待カードでは約2倍の金額を受け取ることができたのですが、新型コロナウイルスの影響を受けて受取金額が改悪されてしまいました。
今後の企業成績次第ではまた増減する可能性もありそうな点に注意しましょう。
配当金について
すかいらーくは企業価値を向上させるため設備投資に資金を使い、余ったお金は配当金にするというスタンスです。
新型コロナウイルスの影響で、配当金は2020年度に無配状態となりましたが、経営を持ち直したため2021年度は復活しました。
しかし2022年度は減配される見込みです。
ちなみに配当金の権利をもらえるのは毎年の12月期(年1回)だけです。
下画像は2022年2月14日公表の2021年度通期決算において公表された、「剰余金の配当に関するお知らせ」です。
要約すると、お金余ったから2021年の12月は1株あたり12円の配当金を出します!というものです。
今回の配当金は、すかいらーくグループから通常時にもらえる配当金と同じ配当所得として扱われるので特に気にする必要はありません。
2021年度は配当金が復活して喜んだ投資家も多いと思いますが、今年は減配で悲しんでいる方も多く見受けられます。
ただ経営陣としては配当金を出すのは基本方針みたいなので、今後に期待です。
個人的には新型コロナウイルスの感染状況が治まって、利益が出せるように祈っています。
下の画像は2022年3月の配当金発生時に郵送されてきた配当金計算書です。
こちらの用紙が毎年3月に送られてきます。
私は2021年度の12月時点で100株保有していました。
1株あたり12円なので、配当金は全部で1,200円。
税金約20%分(243円)を差し引いた957円が手元に残りました。
振込日や株主優待が届くタイミングは?
すかいらーくグループの配当金権利日は12月末、株主優待カードは6月末と12月末になります。
その日までに株を持っていると、株式数に応じて配当金や優待カードが手に入ります。
しかし、すぐに口座へ振り込まれたり、郵送されてくるわけではありません。
具体的な日付は下記となります。
2021年6月末に株主優待権利を迎えた際は、実際に届いたのは9月18日でした。
2021年12月末に権利日を迎えた際、優待カードと配当金をもらえたのは3月15日でした。
つまり約3か月の遅れがあります。
権利日を迎えてもすぐに配当金が手に入るわけではなく、権利日に権利獲得者の情報が株主名簿に登録処理をされるので、実際に振り込まれるのはもっと遅くなるのです。
例えば6月末日時点の株主には9月中旬頃、12月末日時点の株主には3月中旬頃となります。
郵送物
送られてくる郵送物には下記の内容が封入されています。
・「株主様ご優待カード」のご案内
・株主様ご優待カード
・配当金についてのお知らせ(*6月のみ)
・配当金についてのお知らせ
・定時株主総会のご案内
・etc
株主優待に関する封筒と配当金に関する封筒はそれぞれ分かれて送られてきます。
しかし6月度は配当金が出ないので、株主優待カードと12月度にもらえる配当金についてのお知らせが1つの封筒に入れられて送られてきます。
では内容を見ていきましょう。
「株主様ご優待カード」のご案内には株主カードの使い方や有効期限、利用できるお店が記載されています。
下画像は2021年6月度の株主優待カードが9月に送られてきた時の案内ですが、毎回こんな感じで送られてきます。
そして、こちらが受け取れる優待カードです。
裏にはカードの固有番号や有効期限が示されています。
先ほど示した配当金計算書も郵送されてきます。
権利獲得日の罠に注意!
配当金や株主優待など投資で配当をもらう際には注意しなければならないことがあります。
大事なことは「一定数以上の株式を保有し権利確定日の株主名簿に掲載されていること」ですが、一つ罠があります。
それは「権利確定日」にお目当ての会社の株を買っても遅いということです。
配当の権利を得るためには、「権利確定日」から2営業日前の「権利付最終売買日」までに株式を購入する必要があります。
例えば6月30日が権利確定日の場合、6月28日には株を保有している必要があります。
株式を購入してから株主名簿に掲載されるまでの間には、2営業日のタイムラグがあるからです。
せっかくの配当もこれを勘違いしてしまうと無駄になってしまいます。
絶対に間違えないようにしましょう。
もし不安ならそれより前に株を買っておくと良いですよ。
ちなみに、配当が出る時は株価は基本的に上昇傾向にあり、権利付最終売買日を超えると株価は下がるのが一般的な値動きとなります。
まとめ
今回は株主優待が大人気となっている、すかいらーくグループについて解説しましたが、如何だったでしょうか。
・レストランは全国展開されており、非常に使い勝手が良い。
・優待カードを受取る権利がもらえる100株から挑戦するのがおススメ。
・2022年度の配当金は1株当たり6円
・ただし、今後の売り上げ次第では増配も期待できる銘柄です。
もし世間の感染症対策が進み、経営が安定してきたのならば、配当金の増配や株価上昇の可能性がでてきます。
ですので今のうちからの購入も考えておくと後から美味しい思いができるかもしれません。
基本的に1400円~1600円の間を行ったり来たりしている銘柄ですので、安い時に買っておきましょう。
りんね☆のひとこと
飲食店は新型コロナウイルスの感染状況次第なところがあります。
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いて、経済が急速に回復していくと予想している方は買っても良いでしょうし、まだまだこの状態が2~3年続くと思っている方は様子見をするのが良いかもしれません。
しっかり考えたうえで株式を保有し、配当金や株主優待で人生をより楽しいものにしていきましょう。
コメント