「毎月、分配金が振り込まれる生活っていいな」——投資をしていると、一度は憧れますよね。でも、毎月分配をうたう投資信託には”タコ足配当”のような注意が必要な商品も多いんです。
そこでおすすめなのが、決算月がちがう良質なJ-REIT ETFを何本か組み合わせて、実質的に毎月分配金を受け取るという方法です。今回は、その具体的な組み合わせ方と、正直なメリット・デメリットをまとめて解説します。
・具体的なETFの組み合わせ方を知りたい方
・始める前にデメリット・注意点も知っておきたい方

いいことばかりじゃなく、デメリットもちゃんとお伝えしますね。両方知ってから始めるのが安心です。
そもそもREITとは?
REITとは、投資家から集めたお金で複数の不動産を購入し、そこから生じる家賃や売却益を投資家に分配する、不動産に特化した投資信託のことです。
運用は不動産に精通した専門家が投資先を厳選し、複数の不動産に分散投資することでリスクを抑えるなどの工夫をしてします。
特に日本の不動産物件を対象としたREITをJ-REITと呼んでいます。
REITは家賃収入などの利益の90%超を投資家に分配するなどの一定の条件を満たすことで、実質的に法人税が免除されるため、内部留保されずに多くの利益を分配金に回しています。
これにより、比較的高い分配金(配当)利回りが期待できます。

不動産投資は高額で手が出しにくいですが、REITは投資家達が少額ずつお金を出し合って不動産に投資をすることができます。
ETFとは?
ETFとは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と訳されます。
なんということはありません。
“取引所に上場し、リアルタイムで取引できる銘柄“のことですね。
日経平均株価やREIT価格、金価格など何らかの指数に連動して値動きするので、ETFに投資しておけば、その指数全体に投資をしていること(=分散投資)とほぼ同じ効果が得られます。
「毎月分配金」を組み合わせで作る仕組み
J-REITのETFは、分配金を年4回もらえるのが主流です。ただし決算月(分配金がもらえる月)は銘柄ごとに決まっているんです。だから1本だけだと、もらえるのは年4回だけ。
そこで、決算月がずれた銘柄を組み合わせます。たとえば「2・5・8・11月」の銘柄と「1・4・7・10月」の銘柄を持てば、それだけで年8回。ここに隔月分配型を足すと、受け取る月をさらに増やせます。

パズルみたいに、空いている月を別の銘柄で埋めていくイメージですね。
具体的な組み合わせ例と受け取りカレンダー
当ブログで紹介している銘柄を例に、決算月を整理すると次のようになります。
| 銘柄 | 分配金がもらえる月 |
| One ETF 東証REIT(2556)/NZAM 東証REIT(1595) | 1・4・7・10月 |
| NF・東証REIT(1343) | 2・5・8・11月 |
| iFreeETF 東証REIT(1488) | 3・6・9・12月 |
| 上場Jリート 隔月分配型(1345) | 1・3・5・7・9・11月(隔月) |
たとえば「2556+ 1343 + 1488」の3本を組み合わせると、受け取りカレンダーはこうなります。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
毎月で配当金が受け取れるようになります。
他にも、たとえば「2556+ 1343 + 1345」の3本を組み合わせると、受け取りカレンダーはこうなります。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ― | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ― |
6月と12月は配当金を受け取れませんが、1,5,7,11月は2回受け取れるようになりました。
この3本だけで年10回、ほぼ毎月分配金が受け取れる計算です。

上の例だと6月と12月に配当金はないですが、例えば配当権利月が3,9月の個別株を持っていればその株の配当金が6,12月頃に入金されるので、JREITは不要と考えても良いですよね。
各銘柄の中身は、それぞれの記事で詳しく紹介しています。






ちなみに私は、「2556+1343+1595+1488」の4本で毎月受け取れるようにしています。
組み合わせて毎月もらうメリット
まずは良いところから見ていきましょう。
①お金が入る実感でモチベーションが続く
毎月のように入金があると、「お金に働いてもらえている」と実感でき、投資を続けやすくなります。
②自然と分散投資になる
複数のETFを持つことになり、それぞれが多数の不動産に投資しています。1つの銘柄に集中するより、リスクが分散されます。
③少額から始められる
J-REIT ETFは1口あたり2千円前後から買えるものが多く、まとまった資金がなくても始めやすいです。
④分配金を再投資しやすい
こまめに入る分配金を使って買い増していけば、雪だるま式に受け取り額を育てられます。

毎月ちょっとずつでも入金があると、家計簿をつけるのがちょっと楽しくなりますよ。
見落としがちなデメリット・注意点
ここが今回いちばん伝えたいところ。始める前に、必ず知っておいてほしい点です。
①分配金は変動する(元本保証ではない)
分配金は家賃収入などによって毎回変わり、減ることもあります。「必ず毎月いくらもらえる」と約束されたものではありません。
②値動きがある
J-REITの値動きは株式より激しく、急に大きく下がることもあります。金利が上がる局面などでは値下がりすることもあるので、短期の値動きに一喜一憂しない姿勢が大切です。
③コスト(信託報酬)に注意
ETFは保有中ずっと信託報酬がかかります。目安として年0.2%を超えると高めと考えた方が良いでしょう。たとえば隔月分配の1345は0.33%と、年4回のETFよりやや高めです。便利さとコストのバランスで選びましょう。
④銘柄が増えると管理が煩雑
毎月分配型の銘柄はタコ足配当や高手数料のリスクがあるからといって、投資銘柄の本数を増やすと、管理の手間が行き届かなくなります。まずは2〜3本から無理なく始めるのがおすすめです。
⑤「毎月もらう」こと自体は儲けを増やさない
受け取る回数を増やしても、トータルの利回りが上がるわけではありません。あくまで”受け取り方”の工夫であって、儲けの魔法ではない点は誤解しないようにしましょう。
⑥分配金には税金がかかる
分配金には通常、約20%の税金がかかります。ただし新しいNISAの非課税枠で買えば、この税金がかからずまるまる受け取れます。

デメリットを知ったうえで「それでも自分に合う」と思えたら、きっと長く続けられますよ。
どこで買う?証券口座とNISAのこと
J-REIT ETFは、証券口座があれば1口から買えます。分配金の税金を非課税にできる新しいNISAの成長投資枠を使うのが、まずおすすめです。
手数料の安さや使いやすさで選ぶなら、ネット証券が便利。コツコツ型の資産形成には、税制優遇のあるiDeCoも相性が良いです。
松井証券ではじめるiDeCoもあわせて検討してみてくださいね
。
また、楽天証券なら、投資信託の積立を楽天カード決済にすることでポイントも貯まります。これから口座とセットで用意するなら、楽天カードもチェックしておくとお得です。
まとめ
今回は、J-REIT ETFを組み合わせて毎月分配金を受け取る方法と、そのメリット・デメリットを解説しました。
決算月のちがう銘柄を2〜3本組み合わせれば、少額からでも”ほぼ毎月”の分配金生活に近づけます。一方で、分配金は変動し、コストや税金もかかります。メリットとデメリットの両方を理解したうえで、無理のない範囲で始めるのが、長続きのコツです。
将来いくら受け取れるようになりたいか、逆算して考えたいときはシミュレーターも役立ちますよ。
▶ つみたてシミュレーターで将来の資産額をチェックする
▶ 配当金シミュレーターで貰える配当金額をチェックする
りんねのひとこと

毎月の分配金は、少額でも「続けててよかった」と思える小さなごほうびです。
具体的な金額は個別のJREIT銘柄に記載していますが、数年続けることで、今では私も豪華な食事1食分くらいの金額が毎月入るようになってきました。
最初はジュース1本分にもならない金額かもしれませんが、焦らず、自分のペースで育てていきましょうね。
私が投資している銘柄を再掲します。
| りんねの保有銘柄 | 分配金がもらえる月 |
| One ETF 東証REIT(2556)/NZAM 東証REIT(1595) | 1・4・7・10月 |
| NF・東証REIT(1343) | 2・5・8・11月 |
| iFreeETF 東証REIT(1488) | 3・6・9・12月 |
ちなみに、こういった投資を始めて6年経過して幾ら資産が増えたのかも記事にしていますので、参考までにぜひご覧くださいませ!

書籍でも勉強できます。気になった方は是非。
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